ドップラー・ライダーで、見えない脅威と環境リスクに向き合う

背景・課題

近年、防衛・安全保障を取り巻く環境は大きく変化しています。
ドローンをはじめとする小型無人機の普及により、従来のレーダーでは捉えにくい低高度・不規則な飛行体への対応が課題となる一方、航空・海上・陸上における作戦や運用においては、高精度かつリアルタイムな風況情報の重要性が一層高まっています。

しかし、広範囲の風況を立体的に把握する手段は限られており、機動性・可搬性・コストの面でも導入のハードルが存在していました。

取り組み概要

メトロウェザーは、京都大学で培ったリモートセンシング技術と独自の信号解析技術を基に、小型・高性能な国産ドップラー・ライダーを開発しています。
防衛分野においては、風況観測に加え、同技術を応用した物体検知(不審ドローン等の探知等)の研究開発にも取り組んでいます。

2025年には、航空機・艦艇搭載品を始めとする防衛装備品の豊富な開発実績を有する東京計器株式会社と資本業務提携を締結し、防衛向けドップラー・ライダーの開発および量産化体制の加速を進めています。本提携により、研究開発にとどまらず、防衛用途を見据えた製造・品質・供給体制の構築を推進しています。

技術的特長と評価

メトロウェザーのドップラー・ライダーは、アイセーフな赤外線レーザーを用いて大気中の微細な塵の動きを捉え、風向・風速をリアルタイムかつ三次元で可視化します。
大型システムと同等水準の観測性能を維持しながら、小型・軽量・可搬性の高さを実現している点が特長で機動性が高い製品となっております。

さらに現在は、風況観測技術を基盤とし、レーダーでは捕捉が難しい小型無人機の検知への応用を目指した研究開発も進められています。

これらの取り組みは、防衛装備品開発の観点からも高く評価され、

といった形で、次のステージへと進んでいます。

今後の展開

メトロウェザーは、東京計器をはじめとするパートナー企業と連携しながら、防衛分野における風況観測および物体検知技術の高度化と量産体制の確立を進めています。
自然環境と向き合い、見えないリスクを可視化する技術によって、主要インフラでの活用を促進し、国の安全と安心を支える基盤づくりに貢献していきます。