財務基盤強化や金融機関ネットワークの活用を企図し、金融機関グループとの連携を一層強化―

メトロウェザー株式会社(代表取締役社長:古本淳一、本社:京都府宇治市、以下「メトロウェザー」)は、ドローンや空飛ぶクルマが安全・安心に運航・離発着するための必須情報である突風や乱気流をリアルタイムに可視化する3次元風計測装置(ドップラー・ライダー(注1))の開発・製造を行っております。

この度、シリーズAエクステンションラウンドとして、池田泉州キャピタル株式会社(代表取締役:田中耕、本社:大阪府大阪市)、岡三キャピタルパートナーズ株式会社(代表取締役社長:藤野敦、本社:東京都中央区)、りそなキャピタル株式会社(代表取締役:相原直也、本社:東京都江東区)及び株式会社京信ソーシャルキャピタル(代表取締役社長:国本丈弘、本社:京都府京都市)の計4社がそれぞれ運営する投資事業組合を引受先とする第三者割当増資により、総額1.5億円の資金調達を実施しました。これにより、シリーズAの累計調達額は総額12億円となったことをお知らせします。

本ラウンドの調達資金は、ドップラー・ライダーによる不審ドローン等の物体検知への応用を中心としたユースケース拡大に対応するための開発体制強化やドローン市場の先行拡大が見込まれる米国事業展開加速のための事業開発体制の拡充等に投資する予定です。

風況のリアルタイム・3次元での把握・可視化に加え、不審ドローン等の物体検知への応用に対するニーズが急速に高まっており、ドローン前提社会における必須インフラとしての活用が期待されている。

また、この度の金融機関グループ各社からの資本参画を契機として、地域金融機関等との連携をより一層推進し、財務基盤の強化を目的とした融資等の金融支援はもとより、幅広い金融機関ネットワークを活用した協業推進により事業展開の加速を図って参ります。

 

 

■ 各社コメント

池田泉州キャピタル株式会社 投資部 部長 武川 敏也さま

世の中が「ドローン前提社会」「エアモビリティー社会」に向かおうとしている一方、「空」のテクノロジー現場は風況に大きく左右され、常に不確定要素が付きまとっているというペインがあることは確かです。メトロウェザーの挑戦によって低空でも風況をカバーし「風」のペインを解決することが期待され、まさに未来イメージ図になくてはならない空の産業革命のキーファクターになると感じております。

「大阪・関西万博の空は我々が守る!」という情熱にも惹かれ、SDGs⑨「産業と技術革新の基盤をつくろう」の実現に貢献する社会的意義ある取り組みを、地域金融機関グループとしてネットワークも活用して支援させていただきたいと思っております。

 

岡三キャピタルパートナーズ株式会社

代表取締役兼CEO 藤野 敦さま/シニアアソシエイト 谷口 広晃さま

ドローン前提社会の風況計測・予測インフラとなり得るメトロウェザーに出資させていただきました。メトロウェザーは小型・低コストのドップラー・ライダーを実現しており、昨今の気象問題や地政学リスクが高まる中で、国内のみならず米国引いては世界への展開が見込まれ、グローバルでのスタンダードを獲得できる企業であると考えております。今後の事業成長に貢献すべく、弊社としても支援してまいります。

 

りそなキャピタル株式会社 代表取締役社長 相原 直也さま

この度は、シリーズAエクステンションラウンド資金調達おめでとうございます。

今回りそなキャピタルは、成長力のある新興企業へのリスクマネーのご提供を始め、資本政策の一環として発行される新株式や既発行株式の買取りなど、株式公開を指向されるお客様へのエクイティソリューションの提供を目的に関西みらい銀行と共同で設立した「関西みらい2号投資事業組合」を通じて、同行取引先のメトロウェザーへ投資を実行いたしました。

メトロウェザーが開発製造する「ドップラー・ライダー」は、空気中に浮遊する微細なチリに人体に無害な赤外線レーザーを照射、信号処理技術を生かし半径10~15KM圏内の風向・風速を三次元で測定。レーダー探査が困難な低層にも強く、アンチドローンシステムへの応用等新たな分野への展開が期待されています。弊社は本件投資資金提供のみならず、関西みらい銀行をはじめとするりそなグループネットワークも活用した「ドップラー・ライダー」の普及販売等サポートを今後も継続してまいります。

 

株式会社京信ソーシャルキャピタル 代表取締役 国本 丈弘さま

弊社は京都信用金庫の子会社VCとして、社会課題の解決や地域活性化に資する事業を応援しております。

急速に普及が進むドローンの活用により、山間地域や離島の物流問題など多くの社会問題が解決されると予測しています。一方で、ドローンが社会インフラとして成立するためには安全かつ正確な運航が必要であり、低層の風向・風速計測は必要不可欠な技術です。高い技術力に基づいた同社の製品の広がりにより、安心安全かつ便利な世の中が実現することを期待しております。

 

 

メトロウェザーのドップラー・ライダーは、空気中に浮遊する微細なチリに、人体に無害な赤外線レーザーを照射し、その反射波を受信する事で、半径10〜15km圏内の風向・風速を三次元で測定する事が可能です。これらのメトロウェザーの技術は、2021年に米国のNASAに採用され、本年度よりNASAのドローンテストフィールドに展開しております。

また、昨今のウクライナ情勢における戦場でのドローン活用事案の発生により、グローバルでの防衛体制の強化及び民間レベルのセキュリティ意識の向上により、既存のソリューションでの対応が困難な不審ドローン等の検知に対するニーズが急速に高まっております。このようなニーズに対応する新たなソリューションとして、ドップラー・ライダーの活用による新たな社会課題の解決を図って参ります。

メトロウェザーは、弊社が持つコア技術である「微弱な信号を抽出する信号処理技術」やリソースを活かし、これからも安心・安全なエアモビリティー前提社会の必須インフラを提供して参ります。

(注1) ドップラー効果による周波数の変移を観測することで、風況を測定するライダー。

 

<メトロウェザー株式会社について>

赤外線を用いて風に舞った大気中の塵や微粒子を散乱体として反射光を受信し、ドップラー効果を利用した解析を実行することで、風況をリアルタイム・3次元に把握・可視化するドップラー・ライダーの開発・販売及びデータ提供を行っています。ドップラー・ライダーを活用した社会課題の解決に向け、国内外で複数の企業様・研究機関様との共同研究や実証を進めており、2021年からはNASAの研究開発プロジェクトにも参画しています。

https://www.metroweather.jp/

本プレスリリースに関するお問い合わせ先:

メトロウェザー株式会社

代表取締役 古本 淳一

TEL : 0774-46-2002

Email : pr@metroweather.jp